開設2005年05月13日 12:47

開設しました。
「サブドメイン」を選ぶときに、
asane.asablo.jp
などは、だれかが付けているだろうけれど、なにかおもしろいのはないかなと考えました。
matsushitada.asablo
とか。

でも、素直に「国語学」で。
「国語史」にしようかとも思いましたが、siかshiのどちらにするか面倒だったので。「国語学」で。

「国語」は「帝国の言語」ではなく、「われわれの言語」という程度の意味で使っております。

kokugogakuという名前を選んだ後で、「ことばとがめデータベース」のことを思い出しました。

「国語学」=「ことばとがめ」という誤解を広げないように気をつけたいところです。

ことばとがめデータベースをめざして2005年05月14日 14:20

ことばとがめデータベースがあればよい、と前々から思いながらも、どこから手をつけたものやら、と途方に暮れてしまいます。

まずは、言葉とがめをした文献をみつけてゆくことから始めましょう。

池田弥三郎『ゆれる日本語』2005年05月14日 14:37

池田弥三郎『ゆれる日本語』河出書房新社 昭和37.4.30

目次
ことばの周辺
 諺の論理
 ことばの遊び
 らく書き
 ことばの漫画
 百人一首と花粉
 方言あれこれ
 ことばへの興味
 せんたく随筆
日本語さまざま
 はばかり
 ヤロウども
 紫式部のあだ名
 荻風
 いらっしゃい
 「ペニス」はこまる
 ノッペラポウ (po)
 ぶり
 ふみきり
 杯洗
 「漁」という字
 門と問
 きそば
 メートル法
 時刻表
 横書き未遂
 誤植
耳の文化
 放送のことば
 政見放送の採点
 どう生きるか日本語
現代国語の成り立ち
 現代国語の成り立ち
国語審議会始末記
 日本語表記の基準
 第五期国語審議会始末記
 論争の盲点
 審議会への注文
 日本語の将来
 国語問題の現在及び将来
ゆれる日本語
 ゆれる日本語
 語形のゆれ―第五期国語審議会第二部会報告―

福田恆存・宇野精一・土屋道雄『死にかけた日本語』2005年05月15日 02:11

昭和51.4.10初版発行(カバー袖)
英潮社 新書判p228。

第一部
赤ちゃん殺し
明日への記録
いいなりどおりに
いじましさだと感じた
急ぐほど減らす燃料増す危険
いぜん進んでおり
いたまったら
一生一代
今から考えていない
今こそ別れ目
意表をつく
いやが上にも
美味しさが聞える
お絵かきのお時間よ
押しも押されぬ人物
おしゃべりになる
お茶出して下さる?
お手紙で申し上げたことは
お待ちしていらっしゃる
汚名ばん回したい
思いきりよく嫁してこれたのは
お求めやすい価格
会談を持ちたい
各位殿
刀折れ矢尽き
枯木に花のにぎわい
環境整備にばらつき
気がおけない
きしくも一年前
銀行の御住所
草の根を分けて探したのだ
苦難を堪え抜いて
敬意を払う
幻滅した中国
御一緒に参りません?
皇后陛下が「へへ」とお笑いになる
御質問して下さい
こしょうする
ご納得してもらえるでしょう
御拝眉の節申上げます
最果
桜みたくきれいな花
サ・ヴァ?
私淑する
「親しみある天皇」が演出出来
忍ぶ鎧の袖の上《え》に
自分で反省しなさい
弱冠三十五歳
射程距離
受章者らは
将来の希望までにはとても目が回らない
職務質問しようとされ
新春を賀す画廊開きとなりました
酸いも辛いも
せいぜい八キロは歩けるだろう
戦局のアクセントは選挙区と同じか
前後未曾有のこと
前車のワダチに踏みにじられる
即登記
その時遅く彼女は
そんなのってないよ
退屈ざましに
だいとうしてきた
ださせて下さい
他人よがりな物の考え方
痴漢多く発生しますから
忠勤に免じたまでだ
徹底的にやるべき
手みじかのところで不動産をやろう
出る釘は打たれる
天皇はこう言われた
天皇陛下、米記者に語る
と言ったら嘘になりますが
どれだけなじむかどうか
とんでもございません (山本富士子)
なるだけなら
なんかあ、冷たい感じでえ
逃げおわせた
人間の生きざまを肌で感じる
野放図もなく
はいってこれませんでした
初めての優勝に「二十六年ぶり」
発車をいたします
ひたすらさわやか
秘密漏洩を守る
不問の正統派美男
ぶれるときは大きくぶれる
ポスターを張りまくり
ホステラーならではできなかった旅
間に合わない可能性
○○君は馬齢八十歳になりました
みたいなこと
報われない仕事
虫に食べられた・のみに食べられた
胸が煮えくりかえる
文字どおり
もうひとつ盛り上がらない
もはや前に述べた
夕焼けた矩形の空
余波をかって
ルースな
ロクな女にしか出会わなかった
笑ふて
わりかし

第二部は漢字の誤用
……

中山正和『日本語による経営』2005年05月16日 00:22

日本能率協会 昭和47.11.30 p190

日本語は「可能性のコトバ」
コトバは環境から生まれ、そのコトバが“ものの考え方”を決める

日本語によるイメージの拡大
漢字と漢語
「マ」の問題

漢字の問題
ロジカルな日本語の使い方

堀江雄一郎『日本語だらく論』2005年05月16日 00:34

フォトにっぽん社 昭和46.8.25 B6 p230

まえがき
勝手気ままな当て字
豪華な書き間違い
奇言の挨拶、案内状
学校とPTAと
通勤車内で旅行で
成句、連語と半可通
ちょいと出るセリフ
冠婚葬祭弱ったもの
欠陥だらけの言回し
混乱とたたかい
堕落させないために

著者は記者

秋山佐和子『母音憧憬』2005年05月31日 00:26

歌人で日本語教師もする著者。
あとがきに、
母音=短歌=母国語=日本語への熱い憧れを書き綴った歌論とエッセイの集である。
砂子屋書房 1996.1.18
  • 応答に抑揚ひくき日本語よ――宮柊二の歌と共に p14-34
  • 私の辞書 p280-283
  • 母音美し――美空ひばり覚書 p307-311
など。