山下清『日本ぶらりぶらり』ちくま文庫2005年06月07日 00:37

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解説 寿岳章子

 亡父寿岳文章は、式場隆三郎博士と古くからの友人であった。
ということで、山下清の日記のことを知り、
言語に関する研究に従事する私は、その日記に心惹かれた。
樺島忠夫氏とその文章の研究をし、「一冊のガリ版の報告書が出来上がった」。 「世に「山下清の文章」としていろいろ出ている本」は、「ナマの彼の文章」ではないといい、そのことは式場隆三郎も、本書あとがきに、
清のかいたものに私が手を入れたり、清の後述を私が筆録したものである。
とか、
私の筆録がうますぎて、清らしくないという評があるときく。
とある。
いつか「原文のまま」で発表して見るつもりでいる。
とも書いているが、これは実現したのだろうか。ノーベル書房の4冊本は、端本で持っているが、それには校訂方針などは書いてなかったと思う。

なお、ガリ版のものとは、
『山下清の文章』西京大学文芸学科国語国文研究室 [著] -- 西京大学文家政学部, [1958.9後記], 74p.(webcatplus

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